Japanese
English
今月の主題 食道ESD瘢痕近傍病変の診断と治療
トピックス
経鼻細径内視鏡を用いた食道ESD瘢痕近傍病変へのアプローチ
Approach to the Lesions with Post ESD Scar Using Ultra-thin Endoscopy
菊池 大輔
1
,
田中 匡実
1
,
鈴木 悠悟
1
,
河合 優佑
1
,
落合 頼業
1
,
早坂 淳之介
1
,
岡村 喬之
1
,
渕之上 和弘
1
,
光永 豊
1
,
野村 浩介
1
,
小田切 啓之
1
,
山下 聡
1
,
松井 啓
1
,
布袋屋 修
1
Daisuke Kikuchi
1
1虎の門病院消化器内科
キーワード:
食道表在癌
,
内視鏡的粘膜下層剝離術
,
細径内視鏡
,
経鼻内視鏡
,
異時性発癌
Keyword:
食道表在癌
,
内視鏡的粘膜下層剝離術
,
細径内視鏡
,
経鼻内視鏡
,
異時性発癌
pp.324-327
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403203142
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
食道表在癌に対する内視鏡的粘膜下層剝離術(endoscopic submucosal dissection ; ESD)は安全で有効な治療法として広く行われるようになっている.扁平上皮癌は異時性発癌率が高く,日常診療でもESD後の経過観察中に多くの異時性癌の治療を行っている.特にヨード染色で多発不染域(まだら食道)を呈する症例では厳重な経過観察が必要となる1).
近年,ESD瘢痕近傍の病変を治療する機会が増えているが,ESD瘢痕は線維化が高度なため治療難易度が高い.筆者らは細径内視鏡でESDを行うための専用デバイスを企業と共同開発し臨床に導入した.細径内視鏡を用いた食道ESDのコツとポイントについて解説する.
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.