特集 表在性十二指腸腫瘍の新展開
表在性十二指腸腫瘍の低侵襲治療 EMR、ESDの術中・術後偶発症 十二指腸ならではの対応
岡本 陽祐
1
,
布袋屋 修
,
落合 頼業
,
早坂 淳之介
,
鈴木 悠悟
,
田中 匡実
,
野村 浩介
,
小田切 啓之
,
山下 聡
,
松井 啓
,
菊池 大輔
,
三谷 年史
,
井下 尚子
,
五十嵐 良典
1国家公務員共済組合連合会虎の門病院 消化器内科(胃腸)
キーワード:
十二指腸鏡法
,
十二指腸腫瘍
,
術後合併症
,
術中合併症
,
腸穿孔
,
失血-外科
,
出血-術後
,
高アミラーゼ血症
,
内視鏡的粘膜切除術
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
Keyword:
Duodenal Neoplasms
,
Intraoperative Complications
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Blood Loss, Surgical
,
Postoperative Hemorrhage
,
Intestinal Perforation
,
Postoperative Complications
,
Duodenoscopy
,
Hyperamylasemia
pp.1066-1071
発行日 2019年7月25日
Published Date 2019/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2019334149
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表在性非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍(SNADET)に対する内視鏡的切除術は近年増加傾向にある。小病変に対して内視鏡的粘膜切除術(EMR)やcold snare polypectomyにて安全に一括切除することが可能となってきている。十二指腸においては、腫瘍径が大きいことや外科的手術侵襲が大きいこともあり、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を選択する症例もある。ESDでは偶発症の頻度も他手技と比較して高く、時に重篤な偶発症をきたすことが知られている。術中・術後偶発症には、患者背景、腫瘍の悪性度、全身状態に応じた内視鏡処置、および、適切なタイミングでの外科的処置を含む集学的治療が必要である。
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