Japanese
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特集 上部消化管内視鏡のトラブルシューティング
[各論]静脈瘤に対する内視鏡治療
十二指腸静脈瘤の内視鏡治療(EVL, clipping)後に出血をきたした
Rebleeding after treatments for duodenal varices
松井 繁長
1
,
樫田 博史
1
,
米田 頼晃
1
,
辻 直子
1
,
工藤 正俊
1
Shigenaga Matsui
1
,
Hiroshi Kashida
1
,
Yoriaki Komeda
1
,
Naoko Tsuji
1
,
Masatoshi Kudo
1
1近畿大学医学部消化器内科
キーワード:
十二指腸静脈瘤
,
超音波内視鏡
,
内視鏡的組織接着剤注入術
Keyword:
十二指腸静脈瘤
,
超音波内視鏡
,
内視鏡的組織接着剤注入術
pp.202-203
発行日 2023年2月25日
Published Date 2023/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000630
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はじめに
食道・胃静脈瘤以外のいわゆる異所性静脈瘤は比較的稀であるため,その病態についてまだ十分に明らかにされておらず,確立された治療法もないのが現状である。特に異所性静脈瘤の一つである十二指腸静脈瘤は,血流量が豊富で出血をきたすと止血が困難であるために致命的になる場合が多い。本稿では,十二指腸静脈瘤出血に対して内視鏡的静脈瘤結紮術(endoscopic variceal ligation:EVL)やclippingによる内視鏡止血治療後に再出血をきたした症例に対してのトラブルシューティングについて解説する。
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