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特集 上部消化管内視鏡のトラブルシューティング
[各論]静脈瘤に対する内視鏡治療
EIS後に食道狭窄をきたした―EISによる食道狭窄の予防と対処法
Esophageal stricture caused by EIS
永島 一憲
1
,
入澤 篤志
1
Kazunori Nagashima
1
,
Atsushi Irisawa
1
1獨協医科大学医学部内科学(消化器)講座
キーワード:
食道静脈瘤
,
内視鏡的硬化療法
,
内視鏡的バルーン拡張術
Keyword:
食道静脈瘤
,
内視鏡的硬化療法
,
内視鏡的バルーン拡張術
pp.199-201
発行日 2023年2月25日
Published Date 2023/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000629
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はじめに
食道静脈瘤は門脈圧亢進に伴う側副血行路が食道に発達することで生じる病態である。食道静脈瘤に対する内視鏡治療は,内視鏡的硬化療法(endoscopic injection sclerotherapy:EIS)と内視鏡的結紮術(endoscopic variceal ligation:EVL)に大きく大別され,安全で効果的な治療として確立している。本邦の食道静脈瘤に対する予防的治療では,EVLと比較してEISが再発の少ない治療であるとされている。ただし,安全なEISを行うためには内視鏡治療手技の習得はもちろんのこと,使用薬剤の作用機序を理解し,偶発症を未然に防ぐように努めることが重要である。また,万が一に偶発症が発生した場合,適切な対応策が講じられる十分な知識と内視鏡手技の熟練が必要とされる。
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