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特集 胆膵EUSのトラブルシューティング
[治療的EUS 各論]
EUS下膵管ドレナージ術
穿刺ルートが拡張できない
Strategies for puncture tract dilation
岩井 知久
1
,
木田 光広
1
,
奥脇 興介
1
,
長谷川 力也
1
,
渡辺 真郁
1
Tomohisa Iwai
1
,
Mitsuhiro Kida
1
,
Kosuke Okuwaki
1
,
Rikiya Hasegawa
1
,
Masafumi Watanabe
1
1北里大学医学部消化器内科学
キーワード:
EUS下膵管ドレナージ(EUS-PD)
,
EUS下経消化管的ドレナージ(EUS-TD)
,
ランデブー法(RV)
Keyword:
EUS下膵管ドレナージ(EUS-PD)
,
EUS下経消化管的ドレナージ(EUS-TD)
,
ランデブー法(RV)
pp.1988-1993
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000568
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はじめに
保存的治療に抵抗性する症候性の主膵管狭窄に対する治療の第一選択は内視鏡的経乳頭ドレナージであるが,高度な主膵管狭窄や膵石の陥頓,そして膵管破綻により尾側膵管の確保が困難なことがある。また,術後再建腸管では主乳頭や膵空腸吻合部への到達が困難なだけでなく,目的部位に到達しても特に膵空腸吻合部から膵管へのカニュレーションは接線方向となるため困難なことが多い。経乳頭・経吻合部膵管ドレナージが困難であった場合のサルベージ法として,EUS下膵管ドレナージ術(EUS-guided pancreatic duct drainage:EUS-PD)が2002年にFrançoisら1)により報告され,新たなアプローチ法としてハイボリュームセンターを中心に行われているが,まとまった数の報告は少なく,さらに長期経過については不明な点が多い。本稿ではEUS-PDの手技の要点,そしてトラブルシューティングについて解説する。
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