特集 消化器ステント留置
3 .Interventional EUS によるステント留置
木田 光広
1
,
渡辺 真郁
1
,
黒須 貴浩
1
,
上原 一帆
1
,
川口 佑輔
1
,
長谷川 力也
1
,
宮田 英治
1
,
金子 亨
1
,
山内 浩史
1
,
奥脇 興介
1
,
岩井 知久
1
,
今泉 弘
1
1北里大学医学部消化器内科
キーワード:
治療EUS
,
ステント
,
EUSガイド下胆道ドレナージ
,
EUSガイド下膵管ドレナージ
Keyword:
治療EUS
,
ステント
,
EUSガイド下胆道ドレナージ
,
EUSガイド下膵管ドレナージ
pp.1285-1294
発行日 2019年8月20日
Published Date 2019/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000914
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治療EUS (therapeutic interventional EUS)は,1992 年Grimm らによる仮性囊胞ドレナージに始まり,最近では感染性wall‒off necrosis(WON)/仮性囊胞の第一選択の治療法として臨床の場で汎用されている.その後EUS‒BD,EUS‒GBD,EUS‒PD などへの適応拡大が行われてきている.その臨床的有用性は,PTBD,PTGBD などと比肩する成績が報告されているが,偶発症は0~25%と高く,専用の処置具の開発が期待される.用いられるstent に関しては,当初はplastic stent であったものが,metallic stent とくにlumen apposingmetal stent( LAMS)が開発されたことにより,WONに対するEUS‒GBDなどの治療が安全かつ簡単に行えるようになった.さらに,最近ではLAMS を用いた胃空腸吻合術の報告もなされており,今後の発展が期待されている.
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