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特集 胆膵内視鏡処置具ガイド2025
[ERCP]
【Note】胆管用ダイレータ
Dilators for biliary stricture
奥脇 興介
1
,
渡辺 真郁
1
,
安達 快
1
,
玉置 明寛
1
,
花岡 太郎
1
,
小川 大輔
1
,
木田 光広
1
,
草野 央
1
Kosuke Okuwaki
1
,
Masafumi Watanabe
1
,
Kai Adachi
1
,
Akihiro Tamaki
1
,
Taro Hanaoka
1
,
Daisuke Ogawa
1
,
Mitsuhiro Kida
1
,
Chika Kusano
1
1北里大学医学部消化器内科
キーワード:
ERCP
,
胆管用ダイレータ
Keyword:
ERCP
,
胆管用ダイレータ
pp.1276-1278
発行日 2025年10月25日
Published Date 2025/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000002256
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はじめに
胆管狭窄は,良性から悪性までさまざまな原因によって引き起こされる病態であり,実地医療で数多く遭遇する。良性狭窄の原因には,胆管結石や炎症性疾患,外科手術後の癒着や瘢痕,吻合部狭窄などが含まれる。一方で,悪性狭窄の原因には胆管癌や膵癌,他がん種のリンパ転移などがあげられる。狭窄に対する治療の基本は,ステントを留置することによる内視鏡的胆管ドレナージ術であるが,狭窄の程度や形態はさまざまであり,高度狭窄あるいは閉塞ではステント留置前に胆管拡張が必要となるケースが存在する。本稿では,代表的な胆管用ダイレータの種類と特徴について解説する。加えて,ガイドシースやイントロデューサーを用いた(広義の意味での)胆管拡張と目的部位へのデバイスの誘導法についても解説する。

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