Japanese
English
特集 胆膵EUSのトラブルシューティング
[診断的EUS/EUS-FNA 各論]
EUS
EUSスコープによる穿孔
Perforation during EUS
藤田 曜
1
,
良沢 昭銘
1
,
水出 雅文
1
,
谷坂 優樹
1
,
田島 知明
1
,
塩味 里恵
1
,
申 貴広
1
,
平田 大
1
Akashi Fujita
1
,
Shomei Ryozawa
1
,
Masafumi Mizuide
1
,
Yuki Tanisaka
1
,
Tomoaki Tashima
1
,
Rie Shiomi
1
,
Takahiro Shin
1
,
Dai Hirata
1
1埼玉医科大学国際医療センター消化器内科
キーワード:
EUS
,
穿孔
,
Over-The-Scope Clip
Keyword:
EUS
,
穿孔
,
Over-The-Scope Clip
pp.1928-1931
発行日 2022年12月25日
Published Date 2022/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000555
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はじめに
EUS関連処置はおもに胆膵疾患の診断・治療に不可欠であり,高度な技術を要する。腫瘍の消化管浸潤を認める場合など,EUS操作は時に困難であり,スコープ穿孔の頻度は他の内視鏡手技に比べて高く,0.02~1.8%と報告されている1~3)。スコープ穿孔は重篤な偶発症であり,速やかに診断し治療する必要があるが,これまで多くの症例で手術治療が選択されてきた4)。しかし,胆膵疾患患者では高齢・全身状態不良例が多く,時に緊急手術が困難な場合も多い。近年では内視鏡技術の進歩により,手術を回避し低侵襲な保存的加療が可能となりつつある。本稿では,EUSスコープでの穿孔を起こした際のトラブルシューティングについて述べる。
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