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特集 胃疾患アトラス 改訂版
各論
Ⅲ. 陥凹を呈する病変
2. 上皮性・腫瘍性陥凹病変
早期胃癌(0-IIc,MiNEN)
Early cancer (Type 0-Ⅱc, mixed neuroendocrine-non-neuroendocrine neoplasm (MiNEN))
山崎 泰史
1
,
田中 健大
2
,
岡田 裕之
1
Yasushi YAMASAKI
1
,
Takehiro TANAKA
2
,
Hiroyuki OKADA
1
1岡山大学病院消化器内科
2岡山大学学術研究院医歯薬学域病理学
キーワード:
早期胃癌
,
MiNEN
Keyword:
早期胃癌
,
MiNEN
pp.226-227
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000429
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疾患の概要
MiNEN(mixed neuroendocrine-non-neuroendocrine neoplasm)はWHO分類2019で提唱された疾患概念であり,神経内分泌細胞腫瘍と非神経内分泌腫瘍が混在し,かつそれぞれの成分が腫瘍の30%以上を占めるものと定義されている1)。胃MiNENは希少癌であることに加えて,大部分は進行癌として発見されるため,早期のMiNENに遭遇することは稀である2)。しかも,神経内分泌細胞癌成分が主体でない場合や粘膜表層に露出していない場合があり3),事前に内視鏡所見や生検組織から神経内分泌細胞癌成分の混在を診断することは難しい。進行癌ではMiNENは腺癌と比較して悪性度が高いとされており2),早期癌でも慎重な対応が必要である。
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