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特集 胃疾患アトラス 改訂版
各論
Ⅲ. 陥凹を呈する病変
1. 上皮性・非腫瘍性陥凹病変
胃梅毒
Syphilis
田渕 真惟子
1
,
東郷 政明
2
,
山口 直之
1,3
Maiko TABUCHI
1
,
Masaaki TOGO
2
,
Naoyuki YAMAGUCHI
1,3
1長崎大学病院消化器内科
2五島中央病院消化器内科
3長崎大学病院光学医療診療部
キーワード:
胃梅毒
,
AGML
,
Treponema pallidum
Keyword:
胃梅毒
,
AGML
,
Treponema pallidum
pp.198-199
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000415
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疾患の概要
梅毒は梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)によって皮膚や粘膜へ接触することで感染が成立する。局所に初期硬結や硬性下疳を形成したあと(1期梅毒),3週間程度で血行性に散布され,皮膚や消化管に病変を形成する(2期梅毒)1)。感染後約1年は感染力があり(早期梅毒),それ以降を後期梅毒と分類する2)。5類感染症に指定されており,医師は全例を都道府県知事に7日以内に届け出なければならない。2013年から感染者数は増加傾向を示し,2016~2019年は全国で4,000~7,000人を横ばいで推移していたが3),新型コロナウイルス感染症パンデミックが続いている2021年の報告数は前年度に比べて1.4倍に増加しており,国立感染症研究所においても注目すべき感染症にあげられている4)。
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