今月の主題 胃・十二指腸疾患と検査
病態解説
いわゆる急性胃粘膜病変(AGML)
藤野 雅之
1
,
佐藤 公
1
Masayuki FUJINO
1
,
Tadashi SATOH
1
1山梨医科大学第一内科
キーワード:
急性胃病変
,
Helicobacter pylori
,
粘膜虚血
Keyword:
急性胃病変
,
Helicobacter pylori
,
粘膜虚血
pp.1177-1180
発行日 1994年10月15日
Published Date 1994/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902138
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ストレス,消炎剤などの薬剤服用,内視鏡などに引き続いて激しい心窩部痛をもって突然発症し,内視鏡的には胃粘膜にびらん,潰瘍の多発をみる急性の病変で,粘膜血流の減少,再潅流に伴う活性酸素の組織傷害によるものと考えられている.内視鏡後急性胃病変の症例を中心に供覧し,Helicobacter pyloriの重要性を強調した.粘膜のみの病変ではなく急性胃病変(AGL)と呼ぶのが適当であることにも触れた.〔臨床検査38:1177-1180,1994〕
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