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特集 胃疾患アトラス 改訂版
各論
Ⅰ. 隆起を呈する病変
3. 非上皮性隆起病変
B. 非腫瘍性非上皮性病変
胃重複症
Gastric duplication
与田 武徳
1
,
和田 友則
2
Takenori YODA
1
,
Tomonori WADA
2
1与田病院
2三楽病院消化器内科
キーワード:
胃重複症
,
粘膜下腫瘍様病変
,
囊胞様病変
Keyword:
胃重複症
,
粘膜下腫瘍様病変
,
囊胞様病変
pp.134-135
発行日 2022年10月20日
Published Date 2022/10/20
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000389
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疾患の概要
胃重複症は消化管重複症の一つであり,本邦においてこれまでに約150症例ほどの報告がみられるが,その過半数は腹痛を契機に乳幼児期に発見されるため,成人で発見される症例は稀である。肉眼的には粘膜下腫瘍(submucosal tumor:SMT)様の内視鏡所見を有し,発生部位としてはUML領域での差はないが,周在方向においては大彎側および後壁側に多い。症状としては無症状であることがもっとも多く,次いで腹痛症状で発見されることが多い。若年者に多く,癌化の報告もあるため,稀な疾患ではあるが診断・治療が重要となる。外科手術を行う以外の診断方法として,EUSが重要な役割を果たす1)。
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