Japanese
English
特集 症例から学ぶ胃ESD―改訂ガイドラインwith and beyond―
[各論 高難度症例を克服する]
難しすぎるESD―他の一手は?―
What are treatment options in cases where ESD seems to be too challenging?
竹内 弘久
1
,
小島 洋平
1
,
鶴見 賢直
1
,
橋本 佳和
1
,
大木 亜津子
1
,
阪本 良弘
1
,
須並 英二
1
,
阿部 展次
1
Hirohisa Takeuchi
1
,
Yohei Kojima
1
,
Masanao Tsurumi
1
,
Yoshikazu Hashimoto
1
,
Atsuko Oki
1
,
Yoshihiro Sakamoto
1
,
Eiji Sunami
1
,
Nobutsugu Abe
1
1杏林大学医学部消化器・一般外科
キーワード:
ESD
,
ESD困難病変
,
外科的切除
,
内視鏡的焼灼術
,
経過観察
Keyword:
ESD
,
ESD困難病変
,
外科的切除
,
内視鏡的焼灼術
,
経過観察
pp.1281-1287
発行日 2022年7月25日
Published Date 2022/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000272
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はじめに
早期胃癌に対するESDの標準技術はおおむね成熟してきていると考えられる。しかし,ガイドライン1, 2)上の適応が大きく拡大し,ESDが難しい病変も増えてきているのが現実ではないだろうか。また胃癌患者の高齢化は明白であり3),ESDの適応を越える胃癌に対しても姑息的な意味合いでESDが選択されることもあり,このような場合でも当然,高度なESD技術が要求される。一方,高難度ESDは時間もかかり,穿孔や後出血などの偶発症発生のリスクも決して低くはなく,特に高齢者ではこれらが心肺合併症などの致命的ダメージにつながる可能性もあろう。
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