Japanese
English
特集 症例から学ぶ胃ESD―改訂ガイドラインwith and beyond―
[各論 高難度症例を克服する]
胃体上部大彎病変へのアプローチ
Treatment strategies using ESD for lesions in the greater curvature of the upper gastric body
池原 久朝
1,2
,
市島 諒二
2
,
杉田 知実
2
,
岩男 彩
2
,
小椋 加奈子
2
,
草野 央
1
,
後藤田 卓志
2
Hisatomo Ikehara
1,2
,
Ryoji Ichijima
2
,
Tomomi Sugita
2
,
Aya Iwao
2
,
Kanako Ogura
2
,
Chika Kusano
1
,
Takuji Gotoda
2
1北里大学医学部消化器内科学
2日本大学医学部内科学系消化器肝臓内科学分野
キーワード:
胃癌
,
ESD
,
大彎
Keyword:
胃癌
,
ESD
,
大彎
pp.1276-1279
発行日 2022年7月25日
Published Date 2022/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000271
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はじめに
早期胃癌に対する内視鏡治療としてESDは本邦において広く普及し,現在においては標準的治療と考えられている。この標準化を可能としたものは切除デバイスならびに高周波電源装置の進歩によるところが大きい。胃ESDにおいて部位別に難易度が大きく変化することが知られている。特に内視鏡的にアプローチが困難な部位として体上部大彎に位置する病変があげられる。体上部大彎は血管が豊富であり出血した際には容易に水没することから出血コントロールに難渋する。本稿では,胃体部大彎病変に対するESDの治療ストラテジーに関して述べる。
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