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特集 内視鏡データリファレンスブック2022
【臓器別】
胃
胃癌EMR/ESD
Indication of EMR/ESD for early gastric cancer
池原 久朝
1
,
市島 諒二
1
,
杉田 知実
1
,
岩男 彩
1
,
小椋 加奈子
1
,
後藤田 卓志
1
Hisatomo IKEHARA
1
,
Ryoji ICHIJIMA
1
,
Tomomi SUGITA
1
,
Aya IWAO
1
,
Kanako OGURA
1
,
Takuji GOTODA
1
1日本大学医学部内科学系消化器肝臓内科学分野
キーワード:
胃癌
,
EMR
,
ESD
Keyword:
胃癌
,
EMR
,
ESD
pp.640-643
発行日 2022年4月25日
Published Date 2022/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000146
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Ⅰ 内視鏡的切除の種類(EMRとESD)
EMRは1980年代に多田ら1)によりstrip biopsyが報告されたことに始まる(図1)。その後,透明キャップを用いたEMR-C法2)が開発されるなど,牽引とスネアによる切除方法が主流であり,一括切除可能な技術的制約が存在したため胃癌治療ガイドラインでは当初は腫瘍径2cm以下,UL0が内視鏡治療の適応病変とされた。一方,Onoら3)によりESDが報告されると,全国の先進的な内視鏡医によって急速にESDの技術開発が行われた(図2)。ESDが技術的に安定してくると,内視鏡的に一括切除できる病変の範囲は飛躍的に広がった。この技術的進歩に伴い内視鏡治療の適応拡大が模索されることとなった。
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