Japanese
English
特集 症例から学ぶ胃ESD―改訂ガイドラインwith and beyond―
[各論 高難度症例を克服する]
幽門輪上の病変に対するアプローチ
Treatment strategies using ESD for lesions involving the pyloric ring
三浦 義正
1
,
北村 昌史
1
,
関口 裕実
1
,
上野 貴
1
,
野本 佳恵
1
,
福田 久
1
,
高橋 治夫
1
,
井野 裕治
1
,
林 芳和
1
,
山本 博徳
1
Yoshimasa Miura
1
,
Masafumi Kitamura
1
,
Hiromi Sekiguchi
1
,
Takashi Ueno
1
,
Yoshie Nomoto
1
,
Hisashi Fukuda
1
,
Haruo Takahashi
1
,
Yuji Ino
1
,
Yoshikazu Hayashi
1
,
Hironori Yamamoto
1
1自治医科大学内科学講座消化器内科学部門
キーワード:
早期胃癌
,
幽門輪病変
,
ESD
Keyword:
早期胃癌
,
幽門輪病変
,
ESD
pp.1262-1268
発行日 2022年7月25日
Published Date 2022/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000269
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
1990年後半から始まったESDは,デバイスの改良や治療戦略の工夫により飛躍的に進歩し,2006年の胃ESDの保険収載を皮切りに食道,大腸にも保険収載されて現在に至る。早期胃癌に対する外科手術症例におけるリンパ節転移の検討から,リンパ節転移リスクのきわめて低い条件が明らかになり,「胃癌に対するESD/EMRガイドライン 第2版」や『胃癌治療ガイドライン 第6版』に明記された内視鏡治療適応や治癒判定の基礎になっている。なかでも治癒判定を内視鏡的根治度(eCura)で表記するようになったのは『胃癌治療ガイドライン 第5版』からであるが,リンパ節転移のリスク因子の一つに深部断端陽性があげられており1),詳細な病理診断のための良質な検体確保が要求される時代となっている。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.