特集 エキスパートに学ぶ、安全で楽な外来内視鏡
今日の外来内視鏡診療 苦痛と見落としが少ない上部消化管内視鏡 経鼻内視鏡および経口内視鏡
河合 隆
1
,
河合 優佑
,
濱田 麻梨子
,
新倉 量太
,
岩田 英里
,
永田 尚義
,
杉本 光繁
,
福澤 麻理
,
柳澤 京介
,
山岸 哲也
,
福澤 誠克
,
糸井 隆夫
1東京医科大学病院 内視鏡センター
キーワード:
胃腫瘍
,
咽頭腫瘍
,
口
,
消化管内視鏡法
,
鼻腔
,
鼻疾患
,
医療事故防止
,
精神鎮静法
,
狭帯域光観察
,
処置痛
,
苦痛
,
ディープラーニング
,
診断の見逃し
Keyword:
Stomach Neoplasms
,
Nasal Cavity
,
Mouth
,
Nose Diseases
,
Pain, Procedural
,
Endoscopy, Gastrointestinal
,
Psychological Distress
,
Pharyngeal Neoplasms
,
Missed Diagnosis
,
Deep Learning
,
Narrow Band Imaging
pp.982-989
発行日 2021年6月25日
Published Date 2021/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2021304949
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患者の苦痛が少ない上部消化管内視鏡検査の代表は、経鼻内視鏡と鎮静下(sedation)内視鏡になる。それぞれにメリットとデメリットがあり、検査の目的および患者の状態をもとに選択すべきである。近年高細精画質の細径経鼻内視鏡(GIF-1200N)が発売され、sedation経鼻内視鏡で鎮静薬の使用量を少なくできる可能性も出てきた。一方、見落としの少ない内視鏡検査の工夫として、(1)くまなく撮影すること、(2)画像強調内視鏡を併用すること、(3)さらに人工知能(AI)を用いたコンピュータ診断支援システム(CAD)の併用がある。このなかでもAIを用いたCADの併用が、内視鏡検診のダブルチェックも含め今後期待される。
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