特集 エキスパートに学ぶ、安全で楽な外来内視鏡
今日の外来内視鏡診療 外来でもできる上部消化管内視鏡治療
赤松 泰次
1
,
下平 和久
,
宮島 正行
,
植原 啓之
,
小山 みずき
,
木畑 穣
1長野県立信州医療センター 内視鏡センター
キーワード:
胃腸腫瘍
,
危険因子
,
病的狭窄
,
術後合併症
,
消化管出血
,
焼灼法
,
消化管内視鏡法
,
バルーン拡張法
,
内視鏡的止血
,
腫瘍-残遺
,
リスク評価
,
異物誤飲
,
外来診療
Keyword:
Gastrointestinal Hemorrhage
,
Gastrointestinal Neoplasms
,
Constriction, Pathologic
,
Cautery
,
Risk Assessment
,
Endoscopy, Gastrointestinal
,
Hemostasis, Endoscopic
,
Neoplasm, Residual
,
Postoperative Complications
,
Risk Factors
,
Ambulatory Care
pp.990-995
発行日 2021年6月25日
Published Date 2021/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2021304950
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内視鏡治療を外来で行うか入院して行うかの判断は、「手技に伴うリスク」と「患者がもつリスク」を勘案して決定する。上部消化管において、一般に外来で行われることが多い内視鏡治療としては、異物除去術、バルーン拡張術、焼灼術、一部の止血術などがあげられる。内視鏡治療が終了したあとは出血や穿孔などの偶発症が生じていないことを確認するとともに、帰宅後に何か問題が生じた場合の連絡先(電話番号など)を患者によく伝えておくことが大切である。近年内視鏡処置具の進歩によって止血や創部の縫縮が比較的容易になり、遅発性偶発症の発生をかなり予防できるようになった。今後外来で内視鏡治療を行う機会が増加していく可能性がある。
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