悪性胆道狭窄に対する診断・治療の進歩
悪性胆道狭窄の内視鏡診断
松森 友昭
1
,
真口 宏介
,
小山内 学
,
高橋 邦幸
,
潟沼 朗生
,
矢根 圭
1手稲渓仁会病院 消化器病センター
キーワード:
病的狭窄
,
鑑別診断
,
膵管
,
胆管
,
胆管癌
,
胆管腫瘍
,
内視鏡的逆行性胆道膵管造影
,
胆道疾患
,
胆嚢管
,
消化器系内視鏡法
,
超音波内視鏡検査
,
三次元イメージング
,
胆道鏡法
,
管腔内超音波診断
Keyword:
Bile Duct Neoplasms
,
Bile Ducts
,
Biliary Tract Diseases
,
Cholangiopancreatography, Endoscopic Retrograde
,
Constriction, Pathologic
,
Cystic Duct
,
Diagnosis, Differential
,
Pancreatic Ducts
,
Endoscopy, Digestive System
,
Cholangiocarcinoma
,
Endosonography
,
Imaging, Three-Dimensional
pp.1201-1208
発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014297891
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悪性胆道狭窄を疑う例には,低侵襲性画像検査により主病変の存在診断と進行度の判定を行い,質的診断および詳細な局所進展度診断を要する場合に内視鏡検査を行う.内視鏡検査の中心はEUSとERCPであり,これにIDUS,POCSが加わる.内視鏡検査の利点は,詳細な画像診断に加えて,組織学的診断と胆道ドレナージも行いうることである.ただし,悪性胆道狭窄は狭窄部位によって原疾患,進展様式が異なり,中・下部胆管狭窄にはEUSにて原疾患の同定を行い,胆管癌で表層進展が疑われる場合にPOCSが適応となる.一方,肝門部胆管狭窄ではERCP時にIDUS,生検を行い,手術適応例には残肝側にENBDチューブを留置し,減黄後に造影にて水平方向進展度診断を行う.
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