研究
血液透析患者におけるオーラルフレイルの現状ならびに栄養指標との関係
安藤 哲郎
1
,
村田 優香
,
近藤 昭之
,
福田 真佑子
,
女部田 浩子
,
新井 ゆかり
,
鶴見 希
,
米川 幸一
,
渋川 美幸
,
斎藤 たか子
,
関口 博行
,
筒井 貴朗
,
伊藤 恭子
,
小川 哲也
,
永野 伸郎
1日高会日高病院 腎臓病治療センター
キーワード:
栄養評価
,
回帰分析
,
血液透析
,
腎不全-慢性
,
血中尿素窒素
,
分散分析
,
年齢因子
,
リスク評価
,
実態調査
,
オーラルフレイル
Keyword:
Blood Urea Nitrogen
,
Nutrition Assessment
,
Renal Dialysis
,
Kidney Failure, Chronic
,
Regression Analysis
,
Risk Assessment
,
Age Factors
,
Analysis of Variance
pp.744-748
発行日 2020年10月25日
Published Date 2020/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00714.2021063617
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透析患者におけるオーラルフレイルの実態を調査するとともに、栄養指標との関連について検討した。当院の透析センターに外来通院中の維持血液透析患者449人(男性306人、女性143人、中央値70歳)を対象とした。セルフチェック表8項目の合計点数により判定したオーラルフレイルの危険性の内訳は「低い」45.7%、「あり」15.4%、「高い」39.0%であった。層別解析の結果、危険性が「低い」患者割合は年齢とともに低下し、危険性が「高い」患者割合は年齢とともに増加していた。合計点数を連続変数とした単相関解析の結果、オーラルフレイルの危険性と年齢との間に正の相関、BUN、クレアチニン、リン、アルブミン、GNRIとの間に負の相関が認められた。一方、透析歴、BMI、尿酸、総蛋白、C反応性蛋白質、ヘマトクリット、ヘモグロビンとの間に有意な関係は認められなかった。重回帰分析の結果、年齢およびBUNが有意な項目として残された。
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