研究
in vitroとin vivoを利用した発生期腎臓組織の再構築
西村 裕介
1
1北里大学保健衛生専門学院 臨床工学専攻科
キーワード:
ネフロン
,
器官培養技術
,
蛍光抗体法
,
腎糸球体
,
腎臓
,
腎臓移植
,
胎児
,
器官形成
,
尿管
,
毛細血管
,
ICRマウス
,
組織リモデリング
Keyword:
Kidney Glomerulus
,
Fetus
,
Capillaries
,
Kidney Transplantation
,
Organ Culture Techniques
,
Kidney
,
Fluorescent Antibody Technique
,
Ureter
,
Mice, Inbred ICR
,
Nephrons
,
Organogenesis
pp.749-754
発行日 2020年10月25日
Published Date 2020/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00714.2021063618
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発生期腎臓組織の再構築を目指した。ステップ1では胎仔マウス11.5日目の発生腎を取り出し、気液界面にて発生腎を培養した。ステップ2では培養後の発生腎をhostマウスに移植し、腎臓における糸球体の成熟および血管網の形成について検討した。胎仔マウスから摘出した発生腎はVEGF培地においてコントロール培地よりも尿管芽の分岐が増加しており、ネフロン前駆体は3日目から観測され、10日目は数多く形成されていた。また、培養腎を腸間膜血管上に移植すると2週間後、腸間膜血管に生着、成長した培養腎が観察された。各移植培養腎と新生仔7日目腎臓を比較した結果、大きさに顕著な差は認められなかった。さらに、コントロール培養腎を移植した結果、腎臓全体に発現したPECAM-1(血管内皮細胞)、synaptopodin(ポドサイト)とDAPI(核)が発現した糸球体が観察された。
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