研究
透析関連心筋障害に対する静注用L-カルニチン投与方法の検討 休薬・再投与による左室収縮能への影響
西村 眞人
1
1桃仁会病院付属診療所 循環器内科
キーワード:
Carnitine
,
一回拍出量
,
血液透析
,
心筋疾患
,
腎不全-慢性
,
分散分析
,
左心室機能障害
,
心不全-収縮期
,
静脈内注射
,
休薬
Keyword:
Carnitine
,
Cardiomyopathies
,
Renal Dialysis
,
Injections, Intravenous
,
Kidney Failure, Chronic
,
Ventricular Dysfunction, Left
,
Stroke Volume
,
Analysis of Variance
,
Heart Failure, Systolic
pp.508-512
発行日 2019年9月25日
Published Date 2019/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00714.2020021979
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透析関連心筋障害による心不全に対してL-カルニチン投与を1年間継続後に1年間休薬し、その後投与再開し6ヵ月以上経過を追えた20例を対象とし、休薬・再投与がLVEFにどのような影響を与えていたか調査した。結果、LVEFは休薬6ヵ月間目までは休薬前のレベルに維持されていたが、9ヵ月目には休薬前に比べて有意に低下し、1年目には初回投与前の値まで低下していた。再開3ヵ月目には再開前に比べて有意に上昇し、6ヵ月目には初回投与1年目の値まで回復していた。投与・休薬を6ヵ月ごとに反復した7例について調査した結果、LVEFに有意な変化はなく良好に維持されていた。
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