症例
多因子による急性シュウ酸腎症のため維持透析を要した1例
江口 みな
1
,
山本 準也
,
上田 雄翔
,
横山 あい
,
関 真秀
,
深澤 雄一郎
1釧路赤十字病院 内科
キーワード:
Calcitriol
,
Furosemide
,
血液透析
,
偏光顕微鏡検査法
,
高シュウ酸尿症
,
骨粗鬆症
,
超音波診断
,
急性腎障害
,
腎不全-慢性
,
浮腫
,
皮膚疾患
,
Oxalic Acid
,
びらん
,
腹部CT
,
Ascorbic Acid-Pantothenic Acid
Keyword:
Oxalic Acid
,
Hyperoxaluria
,
Ultrasonography
,
Furosemide
,
Renal Dialysis
,
Kidney Failure, Chronic
,
Calcitriol
,
Osteoporosis
,
Edema
,
Skin Diseases
,
Microscopy, Polarization
,
Acute Kidney Injury
pp.504-507
発行日 2019年9月25日
Published Date 2019/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00714.2020021978
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58歳女。18年前に偽性Bartter症候群と診断された。5年前から下腿熱傷後の皮膚びらんに対してビタミンC製剤を処方されていた。2年前から骨粗鬆症に対してエルデカルシトールを処方されていた。当科受診の3週間前に頬骨骨折を負い、整復固定術を施行され、術後の浮腫に対してフロセミドを処方された。受傷後1週間で退院となったが、嘔気・倦怠感が出現し、当科受診した。諸検査の結果と臨床経過から多因子(ビタミンC製剤、活性型ビタミンD製剤、偽性Bartter症候群など)による急性シュウ酸腎症と診断した。ビタミンC製剤と活性型ビタミンD製剤を中止し、シュウ酸産生抑制のためにビタミンB6製剤を投与したが、腎機能は改善せず維持透析となった。
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