特集 食物アレルギー-変わる常識と新たなクリニカルパール
食物特異的IgG抗体測定で遅延型食物アレルギーがわかるか?
渡辺 博子
1
1国立病院機構神奈川病院
キーワード:
IgG
,
過敏症-食品性
Keyword:
Food Hypersensitivity
,
Immunoglobulin G
pp.997-998
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021247861
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<Key Points>(1)食物特異的IgG(IgG4)抗体を根拠に、即時型および遅延型の食物アレルギーと診断することは推奨されない。(2)食物特異的IgG抗体の産生は日常的に摂取する食物抗原に対する正常な反応であるが、高値の場合消化管上皮の炎症などによる透過性亢進を反映している可能性があり、炎症性腸疾患などの診療の一助になる可能性がある。
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