特集 川崎病の今
急性期の治療 血漿交換
伊藤 秀一
1
1横浜市立大学 大学院医学研究科発生成育小児医療学
キーワード:
血漿交換
,
川崎病
,
診療ガイドライン
Keyword:
Mucocutaneous Lymph Node Syndrome
,
Practice Guidelines as Topic
,
Plasma Exchange
pp.113-118
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021135334
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<Key Points>(1)PEは川崎病の3rd line以降の治療として位置づけられている。IFXやステロイドを含むIVIG不応例への標準治療が奏効しない患者やそれらが適応できない患者、重症感染症を合併している患者、KDSSなどの患者に考慮される。(2)解熱までに中央値3日間(3回)程度の時間を要するため、CAL出現前の開始が望ましい。(3)実施時には、鎮静や時に呼吸器管理が必要になる。カテーテルを挿入して行う体外循環治療である。ゆえにPEは侵襲的治療であり、集中治療室で行うべきである。
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