血漿交換療法

血漿交換療法には,単純血漿交換法(PE),二重濾過血漿分離交換法あるいは二重膜濾過血漿交換法(DFPP),血漿吸着法(PA)がある.PEは全血漿を非選択的に廃棄し,ヒト新鮮凍結血漿などと置換する治療法である.凝固因子の補充が必要な疾患などに限定して実施されている.DFPPはPEに比し安全に施行でき,除去すべき病因関連物質の分子量に合わせてシステムを構築できる利点がある.また,置換液に使用する血液製剤も削減できる.PAは血漿中の病因関連物質をもっとも選択的かつ効率的に除去できる治療法である.アルブミンなど有用物質の喪失はほとんどない.