特集 抗菌薬の「なぜ?」に答える
尿路感染症
木全 貴久
1
,
金子 一成
1関西医科大学 小児科学講座
キーワード:
Ampicillin
,
Cefotaxime
,
C-Reactive Protein
,
Gentamicins
,
検尿
,
鑑別診断
,
多剤併用療法
,
尿路感染症
,
膀胱尿管逆流
,
予防的抗菌剤投与
,
細菌培養
Keyword:
Antibiotic Prophylaxis
,
C-Reactive Protein
,
Diagnosis, Differential
,
Drug Therapy, Combination
,
Gentamicins
,
Cefotaxime
,
Urinalysis
,
Vesico-Ureteral Reflux
,
Urinary Tract Infections
,
Ampicillin
pp.1419-1424
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021021151
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<Key Points>(1)熱源不明の乳児に対して抗菌薬投与が必要と判断した場合には、投与前にカテーテルによる採尿を行い検尿と尿培養を実施してUTIの鑑別を行う。(2)膿尿が認められなくてもUTIは除外できない。また膿尿を認めてもUTIでないことがある。(3)VURを合併する複雑性UTIにおいては、E.coli以外の腸内細菌、Enterococcus属、P.aeruginosaの割合が増え、また耐性菌の比率も高まる。(4)初回のUTIを疑った場合はE.coliを標的として、第1~第3世代のセフェム系抗菌薬を投与する。(5)上部UTIを起こした小児においては、VURなどのCAKUTやBBDの有無を評価する。
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