症例
尿路感染症から、乳児期に診断したシスチン尿症の1例
橋本 真
1
,
橋野 健
,
三木 芳織
,
西野 貢平
,
山本 大
,
足立 憲昭
1釧路市立釧路総合病院 小児科
キーワード:
Ampicillin
,
Cefaclor
,
Cefazolin
,
Cefmetazole
,
シスチン尿症
,
大腸菌感染症
,
Tiopronin
,
検尿
,
再発
,
超音波診断
,
尿路結石
,
尿路感染症
,
腹部CT
,
Potassium Citrate-Sodium Citrate
Keyword:
Citric Acid
,
Ultrasonography
,
Tiopronin
,
Cefmetazole
,
Urinary Calculi
,
Cefaclor
,
Cefazolin
,
Cystinuria
,
Urinalysis
,
Escherichia coli Infections
,
Urinary Tract Infections
,
Recurrence
,
Ampicillin
pp.291-295
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020226407
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症例は7ヵ月男児で、生後初めての発熱を主訴とした。血液検査で炎症反応高値、尿検査では膿尿を認め、上部尿路感染症と診断して抗菌薬を投与するも効果は乏しく、腹部超音波検査で左水腎症、腎および尿管結石を認めた。尿路結石の原因検索として尿検査を行い、アミノ酸分析でシスチン、オルニチン、リジン、アルギニンが高値であったことから、シスチン尿症と診断し、内科的治療により結石は消失したが、短期間に上部尿路感染症が再発した。先天性腎尿路異常(CAKUT)や膀胱尿管逆流は認めず、遺伝子解析でP482Lのホモ遺伝子変異によるシスチントランスポーターBAT1異常を認め、両親ともにヘテロの診断基準を満たした。
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