特集 小児の炎症性腸疾患
一般診療で注意すべき炎症性腸疾患の管理
大塚 宜一
1
1順天堂大学 医学部小児科・思春期科学
キーワード:
Azathioprine
,
Prednisolone
,
炎症性腸疾患
,
家庭診療
,
心理的ストレス
,
成長障害
,
薬物相互作用
,
Mesalazine
,
Infliximab
,
栄養管理
Keyword:
Family Practice
,
Drug Interactions
,
Stress, Psychological
,
Infliximab
,
Growth Disorders
,
Inflammatory Bowel Diseases
,
Mesalamine
,
Prednisolone
,
Azathioprine
,
Nutrition Therapy
pp.1288-1291
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020401132
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Key Points>(1)下痢、下血、腹痛のほか、不明熱や成長障害を主訴とすることが多い。(2)5-ASAの大量投与に伴い、少ない量でも早期からAZAや6-MPの効果が発現する一方、副作用を呈することがある。(3)キメラ型抗体製剤とAZAや6-MPの併用でリンパ増殖性疾患や悪性リンパ腫のリスクが上昇する。(4)身長・体重が成長曲線に沿って増えていれば、全身管理がうまくいっていることが多い。(5)患児や家族のストレス対策として、患者・家族会やこどもキャンプの利用が有効である。
Copyright© 2020 tokyo-igakusha.co.jp. All rights reserved.