特集 小児の炎症性腸疾患
小児炎症性腸疾患における課題 小児炎症性腸疾患の予後および発がん
井上 幹大
1
,
内田 恵一
,
小池 勇樹
,
松下 航平
,
大村 悠介
,
大北 喜基
,
問山 裕二
,
楠 正人
1三重大学 大学院消化管・小児外科
キーワード:
Crohn病
,
Mercaptopurine
,
死亡率
,
術後合併症
,
大腸炎-潰瘍性
,
大腸腫瘍
,
リンパ腫
,
回腸嚢炎
,
大腸切除
,
発癌
Keyword:
Colorectal Neoplasms
,
Mercaptopurine
,
Lymphoma
,
Mortality
,
Colitis, Ulcerative
,
Crohn Disease
,
Proctocolectomy, Restorative
,
Pouchitis
,
Postoperative Complications
,
Carcinogenesis
pp.1269-1272
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020401127
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<Key Points>(1)小児では潰瘍性大腸炎、Crohn病ともに成人よりも疾患活動性が高く、組織学的粘膜治癒を目指した治療が良好な長期予後を得るために重要である。(2)潰瘍性大腸炎術後のQOLに影響する主な問題は排便機能、pouch-related complication、回腸嚢炎である。(3)悪性腫瘍の発生リスクは一般の約2倍であり、適切なサーベイランスとリスク・ベネフィットを考慮した薬剤選択が求められる。
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