腹部良性疾患に対する外科治療の最前線
炎症性腸疾患 内科的治療と外科的治療
横山 正
1
1よこやまIBDクリニック
キーワード:
Crohn病
,
Steroids
,
経腸栄養
,
モノクローナル抗体
,
再発
,
術後合併症
,
大腸炎-潰瘍性
,
免疫抑制剤
,
アルゴリズム
,
回腸嚢炎
,
回腸嚢肛門吻合術
,
Mesalazine
,
腫瘍壊死因子アルファ
Keyword:
Antibodies, Monoclonal
,
Algorithms
,
Crohn Disease
,
Colitis, Ulcerative
,
Enteral Nutrition
,
Immunosuppressive Agents
,
Recurrence
,
Postoperative Complications
,
Steroids
,
Tumor Necrosis Factor-alpha
,
Proctocolectomy, Restorative
,
Pouchitis
,
Mesalamine
pp.35-42
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016089689
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炎症性腸疾患の内科治療の進歩は急速で手術適応,薬剤の手術に及ぼす影響,術後治療を常に見直す必要がある.潰瘍性大腸炎(UC)では5-ASA製剤の効果の最大化が図られ,血球成分除去療法,抗TNF-α抗体,tacrolimusが保険適用となり難治例に用いられている.Crohn病(CD)では抗TNF-α抗体が治療を大きく向上させた一方,小腸内視鏡下狭窄部拡張術が可能となった.手術の基本術式はかわらないものの腹腔鏡下手術の導入,CDの腸切除後吻合法の工夫が行われている.UC術後は回腸嚢炎が特徴的合併症で,CD術後は以前より厳格な管理で再燃を防止することが求められる.
©Nankodo Co., Ltd., 2016