特集 小児科医に必要な免疫の知識
総論 腸内細菌叢と免疫
橋詰 拓摩
1
,
鏑木 陽一郎
,
永田 智
1東京女子医科大学 小児科
キーワード:
IgA
,
腸粘膜
,
免疫
,
T細胞
,
粘膜免疫
,
消化管微生物叢
,
Th17細胞
,
Microfold細胞
Keyword:
Gastrointestinal Microbiome
,
Immunoglobulin A
,
Immunity
,
Immunity, Mucosal
,
Intestinal Mucosa
,
T-Lymphocytes
,
Th17 Cells
pp.1132-1135
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019336737
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<Key Points>(1)宿主の腸管上皮細胞は腸内細菌叢とクロストークを介して、常在菌の共生と病原体の排除に努めている。(2)宿主の腸管関連リンパ組織は、腸内細菌叢を制御する一方で腸内細菌も腸管免疫機構の成熟に関与している。(3)Th17細胞は、管腔内の病原体の排除に貢献するが、炎症性腸疾患などの自己免疫疾患の発症にもかかわっている。(4)腸内細菌叢は、宿主の自然・獲得免疫の両者を介して、腸管局所に限定せず全身の免疫の活性化に貢献していることから、長期の絶飲食は宿主の免疫低下の原因になる。
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