特集 免疫応答の負の制御:免疫恒常性の維持と疾患治療への応用
自然免疫細胞による腸管免疫制御
香山 尚子
1
,
西村 潤一
,
竹田 潔
1大阪大学 大学院医学系研究科感染免疫医学講座免疫制御学研究室
キーワード:
炎症性腸疾患
,
樹状細胞
,
腸粘膜
,
マクロファージ
,
免疫寛容
,
自然免疫
,
T細胞
,
CD14抗原
,
粘膜免疫
,
腸内細菌叢
,
Integrin AlphaEBeta7
,
RM3-1抗原
,
CX3C Chemokine Receptor 1
Keyword:
Gastrointestinal Microbiome
,
CX3C Chemokine Receptor 1
,
Dendritic Cells
,
Immune Tolerance
,
Immunity, Innate
,
Intestinal Mucosa
,
Macrophages
,
T-Lymphocytes
,
Inflammatory Bowel Diseases
,
Immunity, Mucosal
,
Lipopolysaccharide Receptors
,
Integrin AlphaEbeta7
,
CD163 Antigen
pp.1205-1210
発行日 2013年11月22日
Published Date 2013/11/22
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腸管免疫系は常在細菌や食餌成分に対して免疫寛容を示す一方,侵入した病原体には炎症応答を誘導することで生体の恒常性維持に寄与している.免疫寛容と炎症応答のバランスの異常は炎症性腸疾患(IBD)の発症に深く関与することが報告されている.近年,マウスおよびヒト腸管組織において多様な自然免疫細胞サブセットが同定されるとともに,各サブセットによる適切なT細胞の活性制御が腸管免疫系の恒常性維持に必須であることが明らかとなりつつある.今後,腸管自然免疫細胞を標的としたIBD治療法および予防法の開発の進展が期待される.
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