特集 小児の気道感染症-症状からどこまで原因を探れるか?
検査の進め方 節操のある抗原検査とは
大石 智洋
1
1川崎医科大学 小児科学講座
キーワード:
感度と特異度
,
気道感染
,
診断用試薬キット
,
核酸増幅法
Keyword:
Reagent Kits, Diagnostic
,
Sensitivity and Specificity
,
Respiratory Tract Infections
,
Nucleic Acid Amplification Techniques
pp.247-250
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019142795
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<Key Points>(1)感染症の抗原検査は、抗原の特異性、簡便、かつ迅速性などから汎用されている。(2)検体採取時の注意点として、採取時期、採取部位などが挙げられる。(3)抗原検査の特性について、感度や特異度の意味合いにつき、十分理解する必要がある。(4)抗原検査結果の解釈について、同じ診断キットであっても流行など検査を施行するときの状況によりその解釈が大きく異なる可能性のあることに留意する。(5)近年、さまざまなNAATs(核酸増幅検査法)が開発され、保険適用になったNAATsもあり、今後さらなる診療応用が見込まれる。(6)節操のある抗原検査を施行するために、検査各々の特性などを十分理解することは当然であるが、病歴の聴取や身体診察などの、検査施行前のプロセスの重要性について、今一度見直す必要がある。
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