特集 小児の気道感染症-症状からどこまで原因を探れるか?
検査の進め方 血液検査はいつ行うか
森口 直彦
1
1貝塚市立貝塚病院 小児科
キーワード:
気管支炎
,
気道感染
,
血液化学分析
,
血液学的検査
,
血清学的検査
,
肺炎
,
百日咳
,
結核-小児
Keyword:
Bronchitis
,
Blood Chemical Analysis
,
Hematologic Tests
,
Respiratory Tract Infections
,
Whooping Cough
,
Pneumonia
,
Serologic Tests
pp.243-246
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2019142794
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<Key Points>(1)百日咳の血清診断法としてペア血清では抗PT(pertussis toxin)-IgGの回復期の上昇、単血清では血清抗PT-IgA、PT-IgMが有用である。(2)肺炎の抗菌薬投与は、患者年齢・臨床所見・画像検査と、血液検査の炎症マーカーなどを併せて判断する。(3)マイコプラズマ肺炎の血清診断としてはPA法、CF法があり、急性期と回復期の4倍以上の上昇で確定診断する。(4)肺炎クラミジアの血清診断のIgM(EIA)法については、キットの感度の違いに注意する。(5)結核感染診断のIGRAは、乳幼児の結核発症例では一定の感度を有する。
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