発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005267005
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トロポニンTは高い心筋特異性と異常値を示す期間が長いため,微小心筋傷害を診断できる.心筋型脂肪酸結合蛋白(H-FABP)はトロポニンTより急性心筋梗塞(AMI)早期診断の感度は高いが,心筋特異性は劣る.トロポニンが上昇している急性冠症候群(ACS)の突然死やAMI発症のリスクは高い.新しい診断基準ではトロポニンが上昇しているACSはAMIに分類される.発症から6時間以内ではトロポニンTが,3時間以内ではH-FABPが陰性でもAMIを除外できない.トロポニンTは心不全,慢性透析や肺血栓塞栓症などの心筋傷害により異常値を示す
©Nankodo Co., Ltd., 2005