特集 ピーンチ!私はこうして切り抜けた
腸回転異常症 上腸間膜静脈が閉塞していた
浜田 弘巳
1
,
橋本 さつき
,
西堀 重樹
,
縫 明大
1北海道立子ども総合医療・療育センター 小児外科
キーワード:
術中期
,
超音波診断
,
腸間膜血管閉塞症
,
腹部X線診断
,
上腸間膜静脈
,
中腸軸捻
Keyword:
Ultrasonography
,
Intraoperative Period
,
Mesenteric Vascular Occlusion
,
Radiography, Abdominal
,
Volvulus of Midgut
pp.997-1000
発行日 2019年10月25日
Published Date 2019/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00645.2020146053
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1歳11ヵ月、男児。胆汁性嘔吐を主訴に、超音波所見より中腸軸捻転を伴う腸回転異常症と診断され、手術が行われた。手術は360度の中腸軸捻転を解除し、結腸間膜内の怒張した静脈を剥離したところ上腸間膜静脈(SMV)の閉塞が確認された。剥離完了後もSMV本幹での血流再開は確認されなかったが、腸管の色調は良好で浮腫も認めなかったことから処置追加はせず、Ladd手術のみで終了した。術後経過は良好で第8病日に退院となった。
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