特集 ピーンチ!私はこうして切り抜けた
食道閉鎖症 胸腔鏡で吻合を始めたが、食道が近接しない
世川 修
1
,
山口 隆介
,
牧 ゆかり
1東京女子医科大学 小児外科
キーワード:
気管食道瘻
,
胸腔鏡法
,
胸部X線診断
,
結紮
,
食道形成術
,
食道閉鎖症
,
縫合法
,
食道胃吻合術
Keyword:
Tracheoesophageal Fistula
,
Ligation
,
Esophageal Atresia
,
Esophagoplasty
,
Radiography, Thoracic
,
Thoracoscopy
,
Suture Techniques
pp.992-996
発行日 2019年10月25日
Published Date 2019/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00645.2020146052
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例は在胎36週3日に出生した1682gの男児で、出生後にGross C型食道閉鎖症と診断され、出生当日に開腹胃瘻造設術を施行した。日齢114に胸腔鏡下食道閉鎖症根治術を施行し、術中所見では口側食道盲端部と気管食道瘻部との距離が遠かったものの、口側食道の十分な剥離や支持糸の使用など工夫を行うことで一期的吻合が可能であった。術後は吻合部狭窄に対する数回の食道バルーン拡張術、胃食道逆流に対する腹腔鏡下噴門形成術を必要としたが、縫合不全は認めず、現在は経口摂取と経胃瘻的投与を併用中である。
Copyright© 2019 tokyo-igakusha.co.jp. All rights reserved.