特集 小児膵疾患に対する最新の治療
膵腫瘍の最新の治療 Solid-pseudopapillary neoplasmに対する外科治療 自験例より学ぶknack & pitfalls
下島 直樹
1
,
東 紗弥
,
原田 篤
,
石塚 悦昭
,
加藤 源俊
,
富田 紘史
,
下高原 昭廣
,
廣部 誠一
1東京都立小児総合医療センター 外科
キーワード:
膵切除
,
膵臓腫瘍
,
膵瘻
,
腹腔鏡法
,
腹壁ヘルニア
,
後向き研究
,
切開創ヘルニア
,
Solid-Pseudopapillary Tumor
,
腹部CT
Keyword:
Hernia, Ventral
,
Incisional Hernia
,
Retrospective Studies
,
Laparoscopy
,
Pancreatic Neoplasms
,
Pancreatectomy
,
Pancreatic Fistula
pp.608-613
発行日 2019年6月25日
Published Date 2019/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00645.2019347637
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2010年3月~2019年2月に当センターで経験した膵Solid-Pseudopapillary neoplasm(膵SPN)5例(男児3例、女児2例、年齢分布11~15歳)について検討した。術前に全例で腹部超音波、腹部造影CT、腹部MRI検査が行われ、術前に膵SPNと診断された。術前画像診断による腫瘍の最大径は平均4.2cmで、腫瘍の局在は膵体部2例、膵尾部3例であった。全例に切除術が施行され、術式は開腹膵体尾部切除術が3例、腹腔鏡下膵尾部切除術が2例であった。術後合併症としては膵液瘻が1例、腹壁瘢痕ヘルニアが1例にみられ、それぞれドレナージによる保存的加療と腹壁形成術による外科治療により改善していた。
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