特集 小児膵疾患に対する最新の治療
膵腫瘍の最新の治療 Solid-pseudopapillary neoplasmに対する外科治療 異なる臨床経過をたどった4例
矢野 圭輔
1
,
村上 雅一
,
馬場 徳朗
,
春松 敏夫
,
大西 峻
,
山田 耕嗣
,
山田 和歌
,
桝屋 隆太
,
川野 孝文
,
中目 和彦
,
向井 基
,
加治 建
,
家入 里志
1鹿児島大学 学術研究院医歯学域医学系小児外科学分野
キーワード:
MRI
,
腫瘍再発
,
腫瘍播種
,
膵切除
,
膵臓腫瘍
,
膵頭十二指腸切除
,
腹腔鏡法
,
腹膜腫瘍
,
PET-CT検査
,
Solid-Pseudopapillary Tumor
,
腹部CT
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Positron Emission Tomography Computed Tomography
,
Pancreaticoduodenectomy
,
Laparoscopy
,
Peritoneal Neoplasms
,
Pancreatic Neoplasms
,
Pancreatectomy
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Neoplasm Seeding
pp.614-621
発行日 2019年6月25日
Published Date 2019/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00645.2019347638
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当院で外科手術を行った膵SPN(Solid-Pseudopapillary neoplasm)症例4例について検討した。初回の手術時年齢は8~15歳で、全例が学童期以降であった。男女比は1:3と女児に多く、原発腫瘍の占拠部位は膵鉤部が1例、膵体部が3例であった。初回手術は脾臓合併膵体尾部切除術、腫瘍核出術、腹腔鏡下脾臓温存膵体尾部切除術、脾臓合併膵尾部切除術が各1例であった。術後の再発は2例で認め、うち1例は試験開腹術を行った。他の1例は腫瘍核出術を行ったが、再々発をきたし膵頭十二指腸切除術が行われた。術後合併症は2例でみられ、それぞれ癒着性イレウス、膵液瘻であり、入院加療を要した。予後は全例が生存中であった。
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