特集 新生児外科疾患の精神・身体発育
外科手術後の身体発育と医学的問題点
中田 光政
1
,
斎藤 武
,
照井 慶太
,
小松 秀吾
,
柴田 涼平
,
原田 和明
,
勝俣 善夫
,
秦 佳孝
,
笈田 諭
,
西村 雄宏
,
吉田 英生
1千葉大学 大学院医学研究小児外科学
キーワード:
食道閉鎖症
,
新生児疾患
,
身長
,
知的障害
,
体重
,
後向き研究
,
腸回転異常
,
横隔膜ヘルニア-先天性
,
直腸肛門奇形
,
新生児外科
Keyword:
Body Height
,
Body Weight
,
Intellectual Disability
,
Esophageal Atresia
,
Infant, Newborn, Diseases
,
Anorectal Malformations
,
Retrospective Studies
,
Hernias, Diaphragmatic, Congenital
pp.19-23
発行日 2019年1月25日
Published Date 2019/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00645.2019141544
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
新生児期に外科手術を受け、現在も診療を必要としている16歳以上の48例を対象に、身長、体重、社会生活、診療を要する医学的問題点を診療録を用いて後方視的に検討した。その結果、38例で身長と体重が標準を下回っていた。社会活動は学生が24例(50%)、会社員や自営業が22例(46%)、介護(高度な精神発達遅延のため)が2例(4%)であった。既婚者は3例(6%)であった。明らかな精神発達遅延は3例(6%)で、他の45例(94%)は普通学級を履修していた。通院している医学的要因は排便管理が最も多く、次いで側彎症、イレウス、癌化フォローであった。新生児の外科疾患には術後から長期を見据えた診療を行い、より円滑な移行期医療へと導くことが重要と考えられた。
Copyright© 2019 tokyo-igakusha.co.jp. All rights reserved.