Topics「身近な話題・世界の話題」(166)
慢性骨髄性白血病のTKI離脱症候群
木村晋也
1
Shinya Kimura
1
1佐賀大学医学部内科学講座 血液・呼吸器・腫瘍内科 教授
pp.1498-1501
発行日 2018年9月30日
Published Date 2018/9/30
DOI https://doi.org/10.20837/52018101498
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慢性骨髄性白血病(chronic myeloid leukemia:CML)の予後は,ABLチロシンキナーゼ阻害剤(tyrosine kinase inhibitors:TKIs)によって劇的に改善した。そして深い分子遺伝学的寛解(deep molecular response:DMR)を一定期間以上維持できた約半数の症例では,治療不要寛解(treatment free remission:TFR)まで得られることが分かった。しかしTKI中止によって,筋骨格痛を主体とする離脱症候群(withdrawal syndrome)を30%程度の症例で認めることも明らかとなった。