特集 原発性マクログロブリン血症
3.原発性マクログロブリン血症に対する治療4)BTK(Bruton型チロシンキナーゼ)阻害剤とCAR(キメラ抗原受容体)-T治療
八田俊介
1
,
丸山大
2
Shunsuke Hatta
1
,
Dai Maruyama
2
1国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科 がん専門修練医
2国立がん研究センター中央病院 血液腫瘍科 病棟医長
pp.1205-1216
発行日 2017年7月30日
Published Date 2017/7/30
DOI https://doi.org/10.20837/52018081205
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原発性マクログロブリン血症(Waldenström macroglobulinemia:WM)は,ここ数年で病態の理解が進み,新たな治療法が開発されている。経口ブルトン型チロシンキナーゼ(Bruton's tyrosine kinase:BTK)阻害剤であるイブルチニブは,再発・治療抵抗性WMに対して高い有効性を示し,欧米では薬事承認を取得しているが日本では未承認である。リツキシマブとの併用療法および未治療WM患者に対する臨床試験も実施されており,今後のWM治療において重要な役割を担っていくことが予想される。