特集 ゲノム編集技術の基礎と応用
4.エピゲノム編集による疾患治療の可能性
森田純代
1
,
堀居拓郎
2
,
畑田出穂
3
Sumiyo Morita
1
,
Takuro Horii
2
,
Izuho Hatada
3
1群馬大学 生体調節研究所附属 生体情報ゲノムリソースセンター 助教
2群馬大学 生体調節研究所附属 生体情報ゲノムリソースセンター 准教授
3群馬大学 生体調節研究所附属 生体情報ゲノムリソースセンター 教授
pp.1045-1051
発行日 2018年6月30日
Published Date 2018/6/30
DOI https://doi.org/10.20837/52018071045
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ゲノム編集とはゲノムの特定部位の配列を削除したり,あるいは特定部位に任意のゲノム配列を挿入・置換したりする遺伝子改変技術である。それに対し,エピゲノム編集は特定のゲノム領域のエピゲノムを操作する技術であり,DNAの塩基配列を変えることはなく,特定の遺伝子の発現を活性化したり抑制したり自在に操ることができる技術である。エピゲノムを自在に操作できるということは,基礎研究に与える影響はもとより,医療応用や産業応用において極めて大きな役割をもつと考えられる。