特集 急性骨髄性白血病(AML) -新分類・分子病態・治療-
4.AML(APLを除く)の予後リスクと治療戦略
臼杵憲祐
1
Kensuke Usuki
1
1NTT東日本関東病院 血液内科 部長
pp.519-530
発行日 2017年3月30日
Published Date 2017/3/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201704041
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de novo AMLに対する治療の基本戦略は治癒を目指した強力な多剤併用の化学療法が基本である。染色体核型,発症様式(de novoまたは二次性),初診時白血球数,細胞形態(異形成の有無,FAB病型,myeloperoxidase〔MPO〕染色陽性率)が予後因子となる。予後因子によって層別化して治療法を選択していく。AMLに対する化学療法は寛解導入療法と,寛解が得られた後に行う寛解後療法からなる。化学療法のみでは良好な長期予後が得られない症例に対しては,第一寛解期で同種造血幹細胞移植が適応となる。