りんりんダイヤル
APLに併発するDICについて
山田 輝雄
1
1三井記念病院中央検査部
pp.737
発行日 1986年5月1日
Published Date 1986/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203750
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問 急性前骨髄性白血病(AP-L)の際にDICの併発が起こりやすいのはなぜでしょうか.(東京 Y生)
答 APLは,胞体に独特の顆粒をもつ異型性の強い前骨髄球様細胞の増殖,それに伴う骨髄浸潤と著明な血小板の減少および激しい出血傾向を特徴としており,この出血傾向の主因が汎発性血管内凝固(DIC)によることは,すでに明らかにされている1).DICは種々の基礎疾患の上に発現する病態であるが,特にAPLの場合に併発しやすく,その発生頻度はほぼ100%と考えられる2)
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