徹底分析シリーズ 麻酔器
知れば臨床が面白くなる
APLバルブ—実は大切な役割!ないと困るし,場所も大事
薊 隆文
1
Takafumi AZAMI
1
1名古屋市立大学看護学部 病態学(麻酔学)
pp.1028-1031
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200405
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麻酔器をチェックするとき,まず「APLバルブ」に触れる。APLとはadjustable pressure limitingのことで,圧調整を意味する。APLバルブを調整することで,マスク換気時,あるいは自発呼吸時に,患者にかかる気道内圧をコントロールできる。麻酔の導入を行うときに,自発呼吸のときには圧をかけず,導入後には圧を高くしてマスク換気を行う。日頃,特に考えることなく使用しているAPLバルブについて,この機会に少し考えたい。
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