発行日 2016年9月30日
Published Date 2016/9/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201610069
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近年,肺がんを含む固形がんにおける分子標的治療の発展により,詳細な分子生物学的診断のための組織検体の重要性が高まっている。しかし,生検に伴う侵襲,限られた検体量等が課題となっている。固形がん患者の血液中において,循環腫瘍細胞(circulating tumor cells:CTC)が存在しており,その数が予後因子となることが知られている。これらCTCを腫瘍の代替組織として用いる診断法の確立に期待が寄せられている。さらなる肺がん個別化医療実現へ向けたCTC診断開発について,本稿において紹介したい。