特集 血液疾患とクローン性
1.クローン性検査の方法 3)クローン性検査の方法:遺伝子解析~JAK2変異を中心に~
北中明
1
,
幣光太郎
2
,
下田和哉
3
Akira Kitanaka
1
,
Kotaro Shide
2
,
Kazuya Shimoda
3
1宮崎大学医学部 内科学講座 消化器血液学分野 准教授
2宮崎大学医学部 内科学講座 消化器血液学分野
3宮崎大学医学部 内科学講座 消化器血液学分野 教授
pp.833-839
発行日 2014年5月30日
Published Date 2014/5/30
DOI https://doi.org/10.20837/5201406037
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骨髄増殖性腫瘍(MPN)の病態におけるJAK2変異の重要性は広く認識され,JAK2の変異がリガンド非依存性のJAKの活性化,および細胞の自律増殖をもたらすことが示されている。2008年のWHO分類においても,JAK2 V617F変異の解析はMPNの診断基準の一項目とされている。これまでに様々なJAK2 V617F変異の検出法が開発され,我が国でも日常診療において利用されている。次世代シークエンサーを用いたMPNの遺伝子変異解析も進みつつあり,診断のみならず,MPNの進展に伴うクローン進化に関して,詳細な情報が得られつつある。