Japanese
English
今月の特集 クローン性造血に関する知見と課題
炎症とクローン性造血
Inflammation and clonal hematopoiesis
河合(徳舛) 麻友
1
,
滝澤 仁
1
1熊本大学国際先端医学研究機構
キーワード:
炎症
,
サイトカイン
,
自然免疫
,
造血幹細胞
,
骨髄球系細胞
,
DNA損傷
,
細胞クローン
Keyword:
炎症
,
サイトカイン
,
自然免疫
,
造血幹細胞
,
骨髄球系細胞
,
DNA損傷
,
細胞クローン
pp.1422-1430
発行日 2022年12月15日
Published Date 2022/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203187
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Point
●造血幹細胞は自己複製能と多分化能によって骨髄球系細胞とリンパ球系細胞の双方を恒常的に産生するが,炎症は自己複製分裂を亢進させて骨髄球系細胞へのアウトプットを増加させる.
●持続的な炎症刺激(慢性炎症)は造血幹細胞の機能低下とDNA損傷を誘導する.
●遺伝子変異を獲得した造血幹細胞クローンはしばしば炎症に対する適応力を獲得する.
●炎症は遺伝子変異を獲得した造血幹細胞クローンの増殖に有利に働き,クローン性造血を誘導する.
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